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フラットマンドリン・作曲・編曲・DTMのブログ

良いメロディは「センス」がないとできないのか。〜作曲勉強ログその①〜

こんにちは、作曲勉強中です。アベです。
引き続き、「堀井塾の作曲講座」で作曲勉強しています。

前回の記事

mandokawauso.hatenablog.com

僕はずっと、曲を作るにせよ、アドリブソロを取るにせよ、
その人の「センス」がないといいものはできない、
そのためにはいろんなインプットが必要なんだ。
引き出しが必要なんだと思っていました。(それもある程度間違ってはないと思います。)

じゃあ何曲も何曲も書き続ける作曲家はみんな天才的なセンスを持っているのか、
子供の頃から音楽に触れてきた人には一生追いつけないのか、
そもそもセンスとはあとから身につくものなのか、
てかセンスってなんだ....悶々

結論から言うとこの本を読んで、書いてある問題をやってみて、
「あれ、実はそうじゃないんじゃないか」と思い始めてます。

世の作曲家がメロディを枯らさない工夫、
作曲家のメロディセンスが問われる場面とはどこなのか。

今回学んだこと

多くの選択肢を持つことが「テクニック」、その中からひとつを選ぶことが「センス」

今回学んだのはこれ。この本の1章(メロディ編)を通してこれが語られています。
なかなか抽象的な表現ですが、要するに、

たくさんの選択肢を技術と知識、あるいは数学的に洗い出し、(テクニック)
その中から「いい」と思うものを選んでいきましょう。(センス)

この両方が必要だということです。なんかすごい気が楽になりました。
「ああ、センスって選び取る力なんだ。選ぶだけなら誰にでもできるじゃないか。」
と思いました。

決して「思いつく力」こそがセンスではないのだと。
自分にとっては目からウロコでした...。

スーパーで食べたい果物を選ぶ感覚。
雑貨屋で好きな筆箱を選ぶ感覚。

これと同じようにメロディの組み合わせから好きなものを選ぶ。これがセンス。

自分の考えが収まるべきところに収まったように、すっきりと腑に落ちました。
よし、じゃああとはテクニックを磨こう。選択肢をなるべく多く持つようにしよう。

テクニックについて

これについては、もう知っているか知らないかだと思います。
例えば、

始まりの音はその調の音階のどの音でも成立する

これはどういうことかと言うと、

(コードの)Cが鳴るとき、その小節の頭の音は、ドレミファソラシのどれでもいいよ。

ということです。知ってました?(僕は知らなかった。)

また別の例でいうと、

  1. 1小節に8分音符単位で2音鳴らす
  2. 必ず一拍目には音符を配置する

というルールでリズムを作ったら、組み合わせは何通りあるか?

答えは7通りです。じゃあ3音鳴らすことにしたら?(=21通り) 4音なら?(=35通り)
じゃあ試してないパターンでメロディを考えてみようよ....

4ドリで続きを考える

いろんなテクニックで導き出し、センスで選び取った「始めの1小節」。
さあ、その後はどうするのか。
ここで出てくるのが4ドリというトレーニング。

これもまた自分にとっては目からウロコの方法でした...。
続きはまた次回。

本書にはもっとたくさんのノウハウ、作者の経験などが書かれています。買って損なし。(やる気がある人にとっては。)

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